AIとAIが交渉! AI同士が協調するシステム
AIロボット同士の衝突事故が起こったら?
AIとAI、そしてAIと人間が協調する仕組みを実現する研究に取り組んでいます。自律歩行ロボット、自動運転車、自動配達ドローンなど、近年、AIを搭載したさまざまな乗り物や機械が活躍しています。
しかし、こうした自律型のロボットやドローンがそれぞれの意思で動き出すと、いずれ衝突事故などが起こる可能性があります。それらを中央集約的にまとめて制御すれば良いと思われますが、制御機構や種類、目的に違いがあり、現実的に難しいケースも多い状況です。
AIで工場間の受注発注を自動化
そこで、複数のAIが協調してタスクをこなす分散協調型の問題解決を行うことができるマルチエージェントシステムの研究をしています。これを使えば、通信できる多数のロボットやドローンを連携させて、より大きな仕事を行うことが可能です。
マルチエージェントシステムの具体的な応用先として、工場間の受発注交渉の自動化などが期待されています。例えば、各工場のAIがお互いの工程で必要な部品在庫を把握し、足りなくなる前に発注の交渉を行います。このような交渉を、機械学習などを使って効率的かつ自動的に行う仕組みを作っています。
将来はAIと人間の協調も
将来的には、AI同士だけでなく、人間も含めた協調を目指しています。しかし、AI同士のコミュニケーションは人間が使う自然言語とまったく異なります。そこで、自然言語をAIで扱う自然言語処理の研究も進めています。特に、議論や交渉などの戦略が必要な自動対話システムに着目しています。
高校時代はロボットに興味がありました。ただ、どちらかというとロボットを作るよりも、ロボットにこういう動きをさせよう、こうすると賢くなる、と考えるのが好きでした。そのような流れから、大学ではロボットの頭脳を作る人工知能の世界に進みました。それから人工知能一筋です。
◆主な業種
(1) コンピュータ、情報通信機器
(2) 電気機械・機器(重電系は除く)
(3) 通信
◆主な職種
(1) 基礎・応用研究、先行開発
(2) 設計・開発
(3) システムエンジニア
知能情報システム工学科では、高度かつ広範なITスキルを備えた人材を育成し、学際的な教育・研究に取り組む機会を豊富に与えることを目的としています。
基礎となる学問分野(数学、情報工学、電気電子工学)を共有し、ハードウェアからソフトウェアまで、幅広い分野を網羅する学科を構成しています。これにより、情報工学、電気電子工学を核とした学際的研究を主体的に推進する、高度ITイノベーション人材を目指します。
Q1.18才に戻ってもう一度大学に入るならば、学ぶ学問は? 現在の専門と同じ人工知能です。 |
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Q2.日本以外の国で暮らすとしたらどこ? アメリカ合衆国です。人工知能研究の中心であり、有名な大学、企業が多数あります。 |
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Q3.学生時代に/最近、熱中したゲームは? ポケットモンスター |
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Q4.好きな言葉は? 人事を尽くして天命を待つ |