トリュフやマツタケの人工栽培も!? キノコホルモン発見を目指して
キノコは「未開拓の化合物の宝庫」
キノコとは、分類学的には担子菌や子嚢菌の子実体の総称であり、ほかの生物種にはないユニークな化合物を数多く産生しています。生物活性物質に関する天然物化学的・食品科学的・生化学的研究は、キノコ研究の新たな分野を開拓してきました。
キノコからは抗腫瘍、抗菌作用など様々な生理作用を示す化合物が単離されており、医薬品の分野での応用をはじめ、日常的に摂取することで疾病の治療や予防が期待されています。
高等菌類におけるホルモンの解明
多くの生物種は、特有のホルモンを有しています。しかし、キノコにおけるホルモンは明らかにされていません。キノコを形成する高等菌類は、胞子から菌糸、菌糸から子実体、そして子実体から胞子という生活環をもっています。
我々はキノコの生物活性物質の研究を続ける中で、2次代謝産物のキノコ自身に対する役割を解明したいと考えるようになりました。そして、キノコ生活環を制御する物質(ホルモン候補物質)の発見を目的とした研究を行っています。我々は、「キノコは何故、生活環をもっているのか、そして、それぞれの生育段階(胞子、菌糸、子実体)でどのような分子を創り、何故、それらを創っているのか」の解明を目指しています。
発見されれば世界初の快挙に
現在までにキノコホルモン発見の糸口になる研究成果は国内外を通じて一切ありません。キノコに関する生活環制御分子(ホルモン候補)を明らかにできれば、天然物化学・基礎生物学などにおける学術的成果は極めて大きく、加えて、これまで不可能であったトリュフやマツタケの人工栽培への道を開き、産業、社会に与えるインパクトも極めて大きいと考えています。
◆主な業種
(1) 化学/化粧品・繊維・衣料/化学工業製品・石油製品
(2) 食品・食料品・飲料品
(3) 農業、林業、水産業
◆主な職種
(1) 基礎・応用研究、先行開発
(2) 品質管理・評価
(3) 営業、営業企画、事業統括
Q1.一番聴いている音楽アーティストは? SMAPの「世界に一つだけの花」 |
|
Q2.感動した/印象に残っている映画は? 『ライフ・イズ・ビューティフル』 監督: ロベルト・ベニーニ |
|
Q3.大学時代の部活・サークルは? 楽団 |
|
Q4.好きな言葉は? 初志貫徹 |