ウェアラブルコンピュータで生活の質をあげる

身体に問題が起こったら?
私の研究では、体に常時装着するコンピュータ(ウェアラブルコンピュータ)によって、人本来の身体では起きなかった問題が発生するのではないか、するのであればどう対処すれば良いかということを、特にイヤホン型デバイス(ヒアラブルデバイス)を対象に研究しています。
基本的には、ウェアラブルコンピュータを使って、我々の生活の質をあげたいというのが私の研究の大きな方向性です。しかし、ウェアラブルコンピュータは身体に装着するという特性上、人間本来の特性では起こらなかった問題が起きる可能性があります。
イヤホンで超音波が聞こえる!
例えば、外部音取り込み機能付きのイヤホンを装着していると、本来人に聞こえないほど高い音(超音波)が、イヤホンを装着することによって聞こえるようになってしまうということを発見しました。
これによって、イヤホンからナビゲーションを聞いている時に、悪意を持った人からの超音波による虚偽の情報提示によって人気のない場所に意図的に誘導されることや、イヤホンで作業手順を聞きながら作業している人に虚偽の指示をすることで作業の妨害が可能になり得ます。
音の方向を知覚する能力が落ちている
また、最近のイヤホンには外部音取り込み機能がついており、従来のイヤホンの問題である外部の環境音に気づきにくくなるという問題が解決されているように見えますが、実は音の方向を知覚する能力が落ちているということもわかっています。
このように先端技術の良い活用方法を追求するのはもちろんですが、それに応じて生じ得る悪い面についても把握し、適切な対処法を考えておくことが、ウェアラブルコンピュータを使って生活の質をあげることにつながると考え研究しています。

高校生の時にギターに興味を持ち、音・音楽という部分に興味を持ちました。その後、大学の研究室でウェアラブルコンピュータに出会い、ウェアラブルコンピュータと音という組み合わせに面白さを感じ、今日の研究まで至っています。
高校時代から将来の道を定めるのは難しいとは思いますが、今興味があることを追求しておけば、後々別の興味と組み合わさって独自の道が作れる可能性があると思います。
