計算機システム

プログラミング言語

コンピュータの効率をアップする、最適なプログラミング言語を求めて


佐藤幸紀先生

豊橋技術科学大学 工学部 情報・知能工学課程(工学研究科 情報・知能工学専攻)

出会いの一冊

ロケット・ササキ ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正

大西 康之(新潮社)

日本で1960年後半から始まる電卓の開発競争の現場で生まれていた様々なイノベーションから、技術への挑戦、多様性と共創といった様々なことを学ぶことができる。また、電卓から現在のコンピュータへ至る進化の過程も感じることができる。

世界を変える研究はこれ!

コンピュータの効率をアップする、最適なプログラミング言語を求めて

スマホも立派なコンピュータ

スマホの普及に伴い、コンピュータは皆さんの生活の中で随分身近な存在になってきました。昔は、コンピュータ室に鎮座する大型の機械でありました。スマホは片手で操作できるサイズとなりましたが、これも立派なコンピュータの一種です。

スマホに限らず、様々なコンピュータが、縁の下の力持ちとして皆さんの生活を便利に快適に、そして安全・安心なものにすることに役立っています。

日本語、プログラミング言語から機械語へ

そんなコンピュータですが、皆さんは、コンピュータの理解する言葉を想像したことがありますか。

例えば、スマートスピーカーに向かって日本語で話しかけるとします。すると、同じように日本語でコンピュータが答えてくれますが、この会話を実現するためには、プログラミング言語を使ってコンピュータに意図する動作を伝えるためのプログラミングが行われています。

しかしながら、プログラミング言語というものは、コンピュータが直接理解できる言葉ではありません。実は、コンピュータが直接理解できる機械語命令といった言葉に向けて、コンピュータの内部で翻訳が重ねられているのです。

コンピュータの役割に合わせた設計法を探求

現在、私が取り組んでいる研究の中では、何でもできるコンピュータではなく、ある役割に特化したコンピュータを取り上げ、その設計法とプログラムを変換していく過程、そして、どのようなプログラミング言語により人間がプログラムすることがコンピュータの処理効率の改善に役立つかを深く探求しています。

開催組織委員として携わった高速・低電力マイクロプロセッサとシステムに関する国際会議での写真。一番右にいるのが筆者です。会議における活発な議論から生まれたアイディアのひらめきの余韻にも浸っております。

→先生のフィールド[革新的コンピューティング] 平成 30 年度採択課題ではこんな 研究テーマも動いている!
先生の分野を学ぶには
佐藤幸紀先生 の研究・研究室を見てみよう

計算機システム性能工学研究室HP

大きなスクリーンを使って国際会議でまさに発表が始まるときです。発表の後に世界中の研究者と活発に議論できる時間はとても素晴らしいものです。
中高生におススメ

日本の企業家7 本田宗一郎 夢を追い続けた知的バーバリアン

野中郁次郎(PHP経営叢書)

シリコンバレーのイノベーションに興味がある方にお勧め。会社の創業から世界中のユーザーに支持される技術的な会社を作り上げた点に、これからのコンピュータのイノベーションを起こすヒントが感じられます。


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