ウニの個体差はなぜ? 環境が生育に及ぼす影響
受精卵から体ができる仕組みをウニで

皆さんを含む多くのヒトや動物は、目が見えて、ご飯を食べることができると思います。「なぜ」だと思いますか。
一見当たり前に思えるこれらの能力を発揮できる体が、たった一つの細胞である受精卵から正確に作られるのは「なぜ」なのか。その謎を解くために、私はウニを使って研究をしています。
光、温度、食べ物の影響は
皆さんが食べているウニの生殖巣からは、数えられないくらい大量の精子と卵を採取できます。そのため、ウニは昔から生物学、特に発生生物学の重要な研究対象でした。
そこで今回はそのウニの幼生を使って、光や温度や食べ物といった外部環境の違いが、体の形づくりにどのような影響を与えるかを調べようとしています。
同種類のウニでも、場所ごとに何かが違う!
私は旅先でいろいろな場所を訪れた際、海岸でいろいろな生き物を見るのが好きです。最近は職業柄ウニを見ることが多いのですが、その時に、同じ種類であるはずのウニが場所ごと少しずつ、何かが違う!と感じることがあります。
平均的な大きさが微妙に違ったり、殻の高さが違ったり。かといって、移動して食べてという行動様式は変わらないし、ましてや種(しゅ)が変わることなんて当然ありません。
でも、絶対に何かが少し違うと感じます。その少しの違いが「なぜ」生まれるのか。個性と言える範囲なのか、遺伝的要因なのかも含めて、生育場所の物理的外部環境の違いが発生・生育に与える影響を、科学の言葉で表現できるように解析をしていきたいと思っています。



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◆ウニが教えてくれる体の形づくり(筑波大学教員紹介)
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たくさんの人と出会って話す!森や山へ、海や川へ!
私自身は、本を読む暇があったら”たくさんの人と出会って話す!森や山へ行って歩く!海や川で泳ぐ!”ことを大切にしています。当然本を読むことは大切だとは思いますが、人には得意不得意、好き嫌いもあります。将来研究者になりたい・研究をやりたいと思っていても、本をたくさん読んでいないとダメかもと思わなくても良いということを伝えたいです。
もちろんたくさん本を読んで知識がたくさんある人を見るとすごいなーと思いますが、いろいろな人が世の中にはいて、いろいろなタイプの人が研究者になった方がおもしろいと思うので、字で読んだ知識と同じくらい、目で見て耳で聞いて指で触って得た知識も大切だと思えれば良いのではと考えています。
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Q1.日本以外の国で暮らすとしたらどこ? スイス。中立を維持できる国民の確かさと、地理的にEUのいろいろなところに行けるため。食事もおいしいです。 |
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Q2.一番聴いている音楽アーティストは? Mr. Children |
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Q3.感動した映画は?印象に残っている映画は? 『シンドラーのリスト』 |
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Q4.熱中したゲームは? 『MythII』を少し(熱中?)。 |
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Q5.大学時代のアルバイトでユニークだったものは? スキー場での住み込みバイト |