歴史資料の地震・火山噴火のさらなる分析から、将来予測へ
地球科学の知見からも知識をアップデート
歴史時代に発生した地震について研究しています。歴史時代に発生した地震や火山噴火は、主として歴史資料を解読することで発生日時や場所、現象の規模や推移が明らかにされてきました。むかしの人々が、見聞きしたり、感じたりしたことについて書き残したものを頼りに、いつ、どこで、どのような現象が起きたかを解き明かしていくのです。
過去に起きたことだからといって、そのすべてがしっかりと把握できているわけではありません。これまで知られていなかった地震や火山噴火、あるいは知られていたそれらの詳細を発見することもあります。また、これまで確からしいと思われていた出来事が、現代の地球科学の知見をふまえると、間違っていた、などということもあります。我々の、過去についての知識をアップデートしていく、そんな研究を進めています。
発生履歴から地震の頻度や周期、被害状況もわかる
過去を知ることは、将来の予測につながります。たとえば、過去の地震の発生履歴を調べることで、どの地域で地震が多かったか(少なかったか)や、地震の発生に周期性があるのかどうか、などの手がかりを得ることができます。また、どの程度の規模の地震で、どのような被害が発生してきたのかも知ることができます。
これらをヒントにして、将来、いつ、どこで、どの程度の地震が起きそうなのかをおぼろげに予測することができます。また、過去の地震の被害を知ることで、備えを考えるきっかけになるのではないかと考えています。
1847年善光寺地震、1853年小田原地震、1855年江戸地震が、3匹のなまずとして擬人化(擬なまず化)して描かれているのが、震源をイメージしているようでおもしろいと思っています。どうして3つの地震だとわかるかって? なまずたちの着物の絵柄や文字に注目してみてください。
地震学や地球物理学に興味をもったのは、学部生のときに京都大学防災研究所におられた小泉尚嗣さんの実習形式の授業を受講したのが大きいと思います。また、2011年の東北地方太平洋沖地震のあと、過去の地震の事例を知ることの重要性が再認識されるなか、当時、京都大学大学院理学研究科におられた中西一郎さんに誘われたのがきっかけです。最初は史料を読む勉強会から始めました。
「過去400年の京都周辺の地震活動の時空間変化を歴史資料から明らかにする」
◆主な業種
(1) ソフトウエア、情報システム開発
(2) 官庁、自治体、公的法人、国際機関等
◆主な職種
(1) システムエンジニア
(2) 大学等研究機関所属の教員・研究者
(3) その他
地震研究所は、地震や火山、地球に関するさまざまな分野の専門家がおり、いつでも議論したり、質問したりできるのがよいところだと思います。
2025年9月に公表された「南海トラフの地震活動の長期評価(第二版一部改訂)」でも参照された、1707年宝永地震の際の高知県室津港の隆起量がわかる記述が記された本の写本です。
自分で住んでいる地域で過去にどんな自然災害があったか、図書館や博物館が所蔵している歴史資料を読んで考えてみましょう。地震、津波、火山噴火、洪水など、過去を振り返れば、思ってもいなかったような自然災害が発生していたことがわかるかもしれません。何かわかったら教えてくださいね。
| Q1.日本以外の国で暮らすとしたらどこ? ポルトガル。最近学会に出席するために訪問して気にいったから。 |
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| Q2.感動した/印象に残っている映画は? 『ショーシャンクの空に』 |
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| Q3.好きな言葉は? 「あいかわらず」 |

