小さな役者「細胞骨格」はどうやって大きな細胞を動かしているのか
アクチンが働くしくみ
細胞は、じっとしているだけではなく、形を変えたり、外からの刺激に応じて移動したりします。その力の源は「細胞骨格」という、細胞の中で働く小さな役者たちです。もし教室を細胞と見立てるなら、その大きさは消しゴムのかけらくらいにすぎません。
その中でもアクチンというタンパク質は、互いにつながって糸のような繊維をつくり、教室ほども大きな細胞を押したり、繊維をほどいて細胞を動かしたりしていますが、その制御のしくみは未だ解明されていません。
顕微鏡で見る分子のダンス
アクチンや、その細菌版ともいえるMreBという細胞骨格タンパク質が、どのように力を生み出し、細胞を動かしているのかを研究しています。そこで活躍するのが「TIRF顕微鏡」という特別な顕微鏡です。ふつうは見えない1本1本の繊維が、伸びたり縮んだり揺らぐ様子をリアルタイムで観察できます。分子がまるで生きているかのように動き出す瞬間に立ち会えるのは、とてもワクワクします。
さらに、光を当てると形が変わる分子にも注目しています。光をスイッチのように使うことで、アクチンやMreBの動きをオン・オフできるのです。もし細胞の力を自由に操れるようになれば、がん細胞の広がり方や免疫細胞の働きを理解する新しい手がかりになるでしょう。タンパク質を部品のように組み合わせ、動く人工の“マイクロバイオマシン”をつくることも夢ではありません。
驚きが私の研究の原点
最初は筋肉を使った研究をしていました。けれども大学院で、「リステリア菌」が宿主のアクチン重合を利用して細胞内を動き回ることを知り、さらにその現象を精製したタンパク質だけで再現できたという論文を読み、衝撃を受けました。生きものではないものが、まるで生きもののように動き出す! その驚きが私の研究の原点です。
人との出会いが研究を育てる
私の研究は「偶然の出会い」と「人とのつながり」から広がってきました。居場所を失いかけた時に出会った先生を通じて、光で分子を操作する技術に触れました。初めての環境で目を回していた時、マントを着て鈴を鳴らしながら励ましてくれた先生を通じて細菌のアクチン様分子MreBの研究にも携わりました。みなさんも、思いがけない出会いが人生を変えるかもしれません。
「光応答性タンパク質によるアクチン細胞骨格のナノマイクロシステム制御の理解」
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「7.生物・バイオ」の「21.分子生物学・細胞生物学・発生生物学、生化学(生理・行動・構造等 基礎生物学も含む)」
◆主な業種
(1) 薬剤・医薬品
(2) 光学機器
(3) コンサルタント・学術系研究所
◆主な職種
(1) 技術系企画・調査、コンサルタント
(2) 設計・開発
(3) 品質管理・評価
小さな分子から動く細胞を創り出すという、他大学にはあまりない挑戦的な研究ができます。
| Q1.18才に戻ってもう一度大学に入るならば、学ぶ学問は? 社会の役に立つことを説明しやすい学問 |
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| Q2.日本以外の国で暮らすとしたらどこ? イタリアのサレルノ。人が優しく御飯も美味しい。歴史もあり美しく穏やかな街だから。 |
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| Q3.一番聴いている音楽アーティストは? King Gnu ねっこ |
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| Q4.学生時代に/最近、熱中したゲームは? マンガ派で、ゲームはしていませんでした |
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| Q5.好きな言葉は? こつこつ |

