防災工学

雨トレ

気候変動で増える豪雨! 「雨トレ」で豪雨に備えて練習しよう


竹之内健介先生

香川大学 創造工学部 防災危機管理コース

出会いの一冊

現場でつくる減災学

矢守克也、宮本匠:編(新曜社)

本当の意味で災害に備えるためには、何が重要なのでしょうか?一般的な知識や取り組みだけでは、十分ではありません。現場で災害に備えるためには、そこに住む人々、そこに関わる人々、いろんな人々と共に考え、現場にあったものを創り出すことが重要です。

全国の地域で、研究者たちが現場の人たちと挑戦する新たな防災研究にぜひふれてみてください。いろんな取り組みを知ることで、きっとみなさんが必要としている、みなさんが挑戦してみたいと思える防災を見つけることができるかもしれません。それは、きっとこれからの時代に必要な防災研究につながります。

こんな研究で世界を変えよう!

気候変動で増える豪雨! 「雨トレ」で豪雨に備えて練習しよう

数百年に1度の豪雨にどう備える?

近頃、「豪雨」という言葉をよく聞くようになったと思いませんか。みなさんにとって、「豪雨」ってどのようなものでしょうか。嫌なもの?水の恵み?避難するもの?いろんなイメージを持っていると思います。

豪雨は時々大きな災害をもたらします。それは明日かもしれないし、来年かもしれない、もしかしたら10年後、100年後、それ以上先かもしれません。

気候変動により、経験したことのないような「豪雨」が起こる可能性が全国で高まっています。数十年や数百年に1回といった雨に、我々はどのように備えていけばいいのでしょうか。

豪雨をスマホでいつでも体験できるツール

そんなの経験したことがないからわからないと思う人もいるでしょう。まさにそのような人のために、豪雨をスマホでいつでもどこでも体験できるツールを私は開発しています。名前は「雨トレ」です。気軽に雨に備えた練習をしようという意味ですね。

この雨トレでは、いろんな豪雨を体験できます。気象や河川の専門家は、過去や未来のいろんな豪雨のシミュレーションを行っています。それらのシミュレーションを利用して、将来みなさんが経験するかもしれない豪雨を体験し、そのときあなたはしっかりと行動できるのか?どのような行動をすべきなのか。他の体験者の結果も見ながら確認することができます。

気候変動の時代、雨とどのように向き合っていくか、みなさんもぜひ体験して考えてみてください。

★雨トレを体験しよう
https://bosaiswitch.net/disaster_education/ametore_cross/

雨トレの案内事例
雨トレの案内事例
テーマや研究分野に出会ったきっかけ

みなさんには、好きなものを目指してほしいですね。私は、空や天気が好きでした。気象、社会、防災、今では、空と社会の関係を考える仕事にかかわっています。

気象災害の被災地でいろんな話を聞くうちに、いつ行動するかを前もって考えておく「スイッチ」というものの重要性にたどり着きました。でも、それを考えても利用する機会がない。であれば、作ってしまおうということで、雨トレは生まれました。天気を解き明かす気象学、社会行動を考えるリスクコミュニケーション、その両方に関わる私だからこそできることをこれからも大切にしていきたいですね。

スイッチを考えるきっかけとなった平成29年7月九州北部豪雨の被災地
スイッチを考えるきっかけとなった平成29年7月九州北部豪雨の被災地
先生の研究報告(論文など)を見てみよう

「雨トレを活用した豪雨の疑似体験による気候変動リスクコミュニケーションに関する研究」

詳しくはこちら

先生の分野を学ぶには
もっと先生の研究・研究室を見てみよう
イベントでの雨トレ体験の様子
イベントでの雨トレ体験の様子
学生たちはどんなところに就職?

◆主な業種

(1) 官庁、自治体、公的法人、国際機関等

(2) 建設全般(土木・建築・都市)

(3) ソフトウエア、情報システム開発

◆主な職種

(1) 技術系企画・調査、コンサルタント

(2) その他

◆学んだことはどう生きる?

私の研究室は、天気のことが大好きな学生、気象災害をテーマにしたい学生、地面よりは空かなという学生、天気は嫌いじゃないという学生など、いろんな学生が集まっています。それぞれ少しは天気や気象に興味がある学生が多いですね。

気象防災を極めようと博士に進む学生、気象キャスターを目指す学生、自治体の危機管理を目指す学生もいます。空が好き、天気が気になる、気象災害をなくしたい、そんな思いを少しでも持たれている方はぜひ研究室の扉をたたいてください。

先生の学部・学科は?

私の所属している香川大学創造工学部防災危機管理コースは、全国的にもまだ少ない防災の専門コースです。「想定外」を防ぐ「発想力」。人の力と技術の力を組み合わせる「構想力」。さまざまな力を育み、これからの人類の安全・安心をデザインできる人材を育てます。

防災のためのハードウェア、ソフトウェア、ヒューマンウェアを学ぶことができるおもしろいコースですね。防災はすべての人や仕事に関係します。防災を通じて、社会のいろんな人や現場の思いに触れてみてください。

小学生・保護者・地域住民が一緒に参加する防災ワークショップ
小学生・保護者・地域住民が一緒に参加する防災ワークショップ
先生の研究に挑戦しよう!

〇あなたの雨の感覚は?
人によって雨の感じ方って違うんです。同じ雨でも人の感じ方はそれぞれ。まずは自分自身や周りから、そして、世界中の人へ。雨に対する感覚をみんなで調べよう。

〇地域の大雨シナリオを作ってみよう
あなたの住む地域で大雨が降ったらどうなるだろう?ハザードマップや過去の水害を調べて、あなたの感性で地域の大雨シナリオを作成してみてください。連絡をもらえれば、雨トレに採用されるかも。

中高生におすすめ

ドキュメント豪雨災害

稲泉連(岩波新書)

豪雨災害が起こるとき、どんなことが現場で起きているのか、知りたい方におすすめです。


イントゥ・ザ・スカイ ~気球で未来を変えたふたり~(映画)

トム・ハーパー:監督

今の天気予報もいろんな開拓者の礎の上に成り立っていることを感じられます。次はあなたが新たな気象の世界を拓いてください。


よくわかる天気・気象

日本気象予報士会:監修(U-CAN)

天気の世界に少し踏み込んでみたい人、マンガと図解でまずは学んでみよう。

一問一答
Q1.18才に戻ってもう一度大学に入るならば、学ぶ学問は?

気象情報学:同じですね。

Q2.日本以外の国で暮らすとしたらどこ?

オーストラリア:いろんな人、食、文化にあふれてるのがいいですね。

Q3.感動した/印象に残っている映画は?

水曜どうでしょう:旅のバイブルですね。 ※映画ではないですが。

Q4.大学時代の部活・サークルは?

美術部:ポスターカラーやアクリルが好きです。今は子どもと一緒に描いてます。

Q5.大学時代のアルバイトでユニークだったものは?

ゆば作ってました。


みらいぶっくへ ようこそ ふとした本との出会いやあなたの関心から学問・大学をみつけるサイトです。
TOPページへ