困難な高性能プラスチックのリサイクルに革命を
世界でも先進的な研究
今、私が進めている研究は、私たちの身の回りにあるプラスチック製品の「リサイクル革命」を起こそうとする画期的な取り組みです。
従来のプラスチックリサイクルは、単純な材料を溶かして再利用するだけでした。しかし、この研究では「繊維強化プラスチック(FRTP)」という、プラスチックに細かい繊維を混ぜて強度を高めた高性能材料のリサイクルに挑戦しています。これまで難しいとされていた複合材料の機械的リサイクルの可能性を探る、世界でも先進的な研究です。
「捨てられていた宝物」が活きる
現在、プラスチックリサイクル率はわずか10%程度で、環境問題の大きな要因となっています。特に自動車部品や家電製品に使われる高性能プラスチックは、リサイクルが困難で廃棄されることが多いのです。
この研究が成功すれば、これらの「捨てられていた宝物」を有効活用でき、持続可能な社会の実現に大きく貢献できます。
リサイクル材料の「元気度」を診断
研究では、リサイクルを繰り返すことで材料の性質がどう変化するかを詳しく調べています。まるで「材料の健康診断」のように、力学試験や衝撃試験など様々な検査を行い、リサイクル材料の「元気度」を測定しています。
また、ナノサイズの炭素繊維を混ぜることで、リサイクル材料の性能を向上させる新技術も開発しており、科学の力で環境問題を解決する現代の錬金術のような研究です。
この研究は、技術革新と環境保護を同時に実現する、まさに次世代を担う皆さんの未来に直結した重要な挑戦なのです。
「短繊維強化熱可塑性プラスチックのメカニカルリサイクル性評価基準の確立」
◆ 高山研究室HP
◆主な業種
(1) 化学/化粧品・繊維・衣料/化学工業製品・石油製品
◆主な職種
(1) 製造・施工
(2) 品質管理・評価
(3) 生産管理・施工管理
山形大学の高分子・有機材料工学科の最大の特徴は、他の大学では見られない、材料に特化した独立した大学院である「有機材料システム研究科」があることです。
研究の応用範囲も非常に広く、スマートフォンから自動車、宇宙産業、医療機器まで、あらゆる「物づくり」の基盤となる材料を研究しています。この分野では世界のトップクラスの教育研究を行っている環境があり、未来の技術を支える新材料の開発に世界レベルで取り組むことができます。材料科学の分野で日本最高峰の専門性と歴史を持つ、他では学べないユニークな学科なのです。

