持続可能社会を実現するためのAIデザイン
AI技術は人間を支援して労働力不足を補う
日本では近年、過疎地域の労働力不足や社会資本の老朽化といった少子高齢化に起因する「社会の持続可能性」が問題になっています。持続可能な社会とは、地球環境を守りつつ将来世代にも配慮した発展を伴う社会のことです。
AIの技術は、持続可能社会の実現を加速すると言われています。特にChatGPTのような生成AI技術は、人間の作業を支援して労働力不足を補うので、日本の持続可能社会の実現のためには重要な技術です。
社会課題を解決するためのAIデザイン
日本を持続可能社会にするために、AIを使った社会課題の解決策を研究しています。例えば、自治体などは街路樹を管理してきましたが、予算が削減されると管理本数を減らす必要が出てきます。AIを使えば、本数削減時でも街路樹の効果的な配置をデザインできます。
他にも、人口減少地域の日本の都市では、コンパクトシティへの変革を迫られています。都市部から町村部まで人流や交通情報のデータを集めてコンパクトシティの参考地域検索AIを作成しました。このAIを使うと、特定の都市部地域の未来の姿に近い(=コンパクトシティの設計に使える)地域を検索できます。
このような社会課題対策のAIを作成していると、新規の課題解決に繋がる面白い知見が得られることもあります。こうした探求上の面白さも研究の魅力の1つです。
「深層学習を用いた都市街路樹のデジタルツイン構築と道路網上配置デザイン」