化学工場の生産性や燃料電池の燃費向上…。現実の問題を数式モデルで解決

現象を数式で表現する
地球や宇宙空間で起こる様々な現象の観察と、その現象をできるだけ平易な数式モデルで表現することは、科学技術の進歩に大いに寄与してきました。例えば、天動説より地動説に基づいて宇宙の現象を表現すると、より平易な数式モデルができたということも、地動説が天動説に取って代わった一因であると言われています。
プロセスシステム工学は化学工場以外でも活きる
私の専門分野であるプロセスシステム工学(PSE: Process Systems Engineering)では、主に化学工場を対象とした数式モデルの構築や、それを活用した生産性の向上などが行われています。PSEの適用範囲は広がり続け、医療、エネルギー、環境、バイオ、食品、鉄鋼、半導体など、あらゆる分野でPSEのアプローチが効果的に利用されています。
構築したモデルを現実に当てはめる
ただし、正確な数式モデルの構築は容易ではなく、多くの時間や資金が必要です。また、一度構築された数式モデルの正確性が長期間にわたって維持されるとは限りません。この課題に対処するため、私たちは抽象的で一般的な側面から解決策を見つけるだけでなく、具体的な問題にも焦点を当てつつ研究を進めています。
例えば、私の研究では、燃料電池自動車のモデルを構築し、燃費を向上させるための設計や運転戦略を計算しています。これにより、持続可能なエネルギー利用に寄与する手段を追求し、現実の問題解決に貢献できることを目指しています。

「ダイナミックモデルの構築・管理・更新のための方法論の開発と応用」


東京農工大学工学部化学物理工学科では、化学と物理の両方が学べます!
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Q1.学生時代に/最近、熱中したゲームは? ドラゴンクエスト |
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Q2.大学時代のアルバイトでユニークだったものは? 河合塾のフェロー! |
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Q3.研究以外で、今一番楽しいこと、興味を持ってしていることは? ゴルフ |
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Q4.好きな言葉は? ぜんぶうまくいってる |