反応工学・プロセスシステム

数式モデル

化学工場の生産性や燃料電池の燃費向上…。現実の問題を数式モデルで解決


金尚弘先生

東京農工大学 工学部 化学物理工学科(工学研究院)

出会いの一冊

武器としてのエネルギー地政学

岩瀬昇(ビジネス社)

エネルギーは社会の基盤です。みなさんは気づいていないかもしれませんが、日常生活のあらゆるところでエネルギーが利用されています。旧来から使われてきたエネルギー源が枯渇しようとしていたり、新たなエネルギー源を得ようとする試みが全世界で行われています。文系、理系を問わず、エネルギーに関して勉強しておくことに損はないと思います。

こんな研究で世界を変えよう!

化学工場の生産性や燃料電池の燃費向上…。現実の問題を数式モデルで解決

現象を数式で表現する

地球や宇宙空間で起こる様々な現象の観察と、その現象をできるだけ平易な数式モデルで表現することは、科学技術の進歩に大いに寄与してきました。例えば、天動説より地動説に基づいて宇宙の現象を表現すると、より平易な数式モデルができたということも、地動説が天動説に取って代わった一因であると言われています。

プロセスシステム工学は化学工場以外でも活きる

私の専門分野であるプロセスシステム工学(PSE: Process Systems Engineering)では、主に化学工場を対象とした数式モデルの構築や、それを活用した生産性の向上などが行われています。PSEの適用範囲は広がり続け、医療、エネルギー、環境、バイオ、食品、鉄鋼、半導体など、あらゆる分野でPSEのアプローチが効果的に利用されています。

構築したモデルを現実に当てはめる

ただし、正確な数式モデルの構築は容易ではなく、多くの時間や資金が必要です。また、一度構築された数式モデルの正確性が長期間にわたって維持されるとは限りません。この課題に対処するため、私たちは抽象的で一般的な側面から解決策を見つけるだけでなく、具体的な問題にも焦点を当てつつ研究を進めています。

例えば、私の研究では、燃料電池自動車のモデルを構築し、燃費を向上させるための設計や運転戦略を計算しています。これにより、持続可能なエネルギー利用に寄与する手段を追求し、現実の問題解決に貢献できることを目指しています。

学会を開いて、世界中から研究者を呼びました。
学会を開いて、世界中から研究者を呼びました。
テーマや研究分野に出会ったきっかけ

先生の研究報告(論文など)を見てみよう

「ダイナミックモデルの構築・管理・更新のための方法論の開発と応用」

詳しくはこちら

先生の分野を学ぶには
もっと先生の研究・研究室を見てみよう
インドで講演をした時の写真です。
インドで講演をした時の写真です。
学生たちはどんなところに就職?

◆主な業種

◆主な職種

◆学んだことはどう生きる?

先生の学部・学科は?

東京農工大学工学部化学物理工学科では、化学と物理の両方が学べます!

先生の研究に挑戦しよう!

中高生におすすめ

「筋肉」よりも「骨」を使え!

甲野善紀、松村卓(ディスカヴァー携書)

身体の本当の使い方を学べます。勉強するにも身体が資本です。


サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福

ユヴァル・ノア・ハラリ、訳:柴田裕之(河出書房新社)

歴史を学ぶことはあらゆる分野で重要です。


人はなぜ戦争を選ぶのか 最古の戦争史に学ぶ 人が戦争に向かう原理

トゥキュディデス、編集:ジョハンナ・ハニンク、訳:太田雄一朗(文響社)

平和は大事です。

一問一答
Q1.学生時代に/最近、熱中したゲームは?

ドラゴンクエスト

Q2.大学時代のアルバイトでユニークだったものは?

河合塾のフェロー!

Q3.研究以外で、今一番楽しいこと、興味を持ってしていることは?

ゴルフ

Q4.好きな言葉は?

ぜんぶうまくいってる


みらいぶっくへ ようこそ ふとした本との出会いやあなたの関心から学問・大学をみつけるサイトです。
TOPページへ