魚の好みも調査、魚が使いやすい「魚道」を作る
なぜ「魚道」が必要か
「魚道」って知っていますか?「ぎょどう」と読みます。魚道は、魚やエビ・カニの通り道として設置されます。河川や水路には、たくさんの落差があります。そこに、魚やエビ・カニの通り道をつくることで、移動することができます。人にとっての階段やはしご、スロープのようなものだと思ってもらうといいと思います。
それでは、なぜ「魚道」が必要かを考えてみます。
人々は、外食するとき・避暑地を求めて・レジャーのために、などなど、移動しますよね。魚も一緒です。エサを求めて・河川水温が高いところから逃げる・産卵する、などなど、それぞれに適した場所を求めて移動します。そのとき、河川や水路に段差がついていては、魚は行きたいところに行けません。段差の手前で行き場を失いウロウロしている魚の群れを見たことはありませんか?魚は困っています。そのために魚道を設置します。
種の保全や再生につながる
魚道があるとどうなるか。魚の移動範囲が広がるので、水域のネットワークが拡張されます。多くの種類の魚がいますので、それぞれの種に適した生息環境を見つけることができることになるでしょう。その結果、多くの種の保全や再生につながり、生物多様性を守れます。
魚の能力に合わせて多様な流れ
魚道を設置するためには、魚のことを知らなくてはなりません。どのくらいの速さで泳げるのか、どのくらいの流れの速さが好きなのか、などです。種類によっても、その能力が違ってきますので、多様な流れを作る必要があります。
そして、魚道を作っても利用されなければ意味がないので、魚の集まる場所に魚道を設置する必要があります。そのために日々、魚類行動の実験や現地調査を行っています。
「急勾配な水路式魚道における魚類の遡上率向上のための方策」
◆主な業種
(1) 建設全般(土木・建築・都市)
(2) コンサルタント・学術系研究所
(3) 官庁、自治体、公的法人、国際機関等
Q1.一番聴いている音楽アーティストは? 聴いていて元気が出る歌が好きです。 |
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Q2.大学時代の部活・サークルは? サッカー部でした。 |
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Q3.研究以外で、今一番楽しいこと、興味を持ってしていることは? サッカー・フットサルなど、体を動かすことが好きです。 |