グループアイドルソングに対する音楽情報処理
IPSJ-ONE2024
好きなアニメのキャラクターがおり、その声を自然に・簡単に合成したいと思ったのがきっかけで、音声分野の研究に興味を持ちました。その後、大学時代にアイドルマスターにハマり、「アイマスの楽曲をもっと楽しく聴けたら楽しそう!」という気持ちから、音楽情報処理、とりわけグループ歌唱をターゲットにした音楽情報処理の研究を始めました。今は(本物の)アイドルも推していますが、すべて実は地続きになっています。
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◆ 須田先生のページ
◆情報技術で社会はどう変わる?
人と人とが、より繋がる世界になると思います。強く繋がるだけでなく、たくさんの人と広く繋がることもできるかもしれません。友人・同級生・同僚だけでなく、推しのキャラクターとであったりアイドルとであったりすることもあるでしょう。
重要なのは、SNSがそうであったように、それぞれの人の中身から変化するのではなく、その繋がり方=インタフェースから変化すると思います。様々な人に関わり・関わられることを実感することで、より精神的に豊かな社会になると思っています。
◆5年後にしてみたい研究は?
このごろ音楽情報処理を志す者として、音楽ライブの体験をより楽しくしたいと感じています。現在ではバーチャルなライブなども多くありますが、やはりリアルライブの楽しさは捨てられません。
先日FRUITS ZIPPERのライブに行ったところ、観客のペンライトの色が自動で制御できる仕組みになっており、ものすごい体験価値を感じました。音楽情報処理と、小型化・高性能化が進んだハードウェア技術を融合させ、より楽しく没頭できるような体験が作れたら楽しそうです。
好きな音楽(クラシックでも流行りのJ-POPでも)を聴いて、素因数分解してみましょう。どんな楽器が入っているか、どんな人が歌っているか、どんなメロディー・コード進行になっているか、色々な方向性で聴いてみましょう。
たとえば、iPhoneの GarageBandなどの無料アプリで、ピアノでもギターでもなんでも楽器を1つ選んで、曲を再現してみてはどうでしょうか。完全再現は誰にもできませんが、少しだけでも近づける音が入力できると、音楽がどう作られているか多少知ることができます。
あるいは、簡単なコード理論について本を読んだりインターネットで検索したりして、どんなコードでできているかを分析してみてはどうでしょうか。何曲かやってみると、どんな調が好まれるか、どんなコードの組み合わせが人気があるかなど、音楽に共通する「文法」が見えてくるかもしれません。
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Q1.一番聴いている音楽アーティストは? 透色ドロップ 『出会えた君へ』 |
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Q2.大学時代の部活・サークルは? ノンリニア(ゲーム制作サークル) |
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Q3.好きな言葉は? 「幸せはこの世に生まれてしまったことを正当化していくために存在する概念」(瀬川奏音のインスタの言葉) |