「作り方を作る」デジタルファブリケーション
IPSJ-ONE2024
中高の時代はファッションが好きで、パリコレの雑誌を暗記するまで読んだり、大人でも買えないような高い服を買ったり、古着を解体したりしていました。僕は現在3Dプリンタなどの新しい作り方を駆使するデジタルファブリケーションの研究をしています。そのため、アート・デザインど真ん中の道に進んだわけではありませんが、結果的にはファッションのお仕事に関わる機会なども増えており、人生はつながっているんだなあと思います。
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「13.IT・AI」の「48.人工知能・機械学習、画像(CG等)、インターフェース系」
◆ 鳴海先生のHP
◆情報技術で社会をどう変えたい?
情報技術で美しいものを実現できるようになれば良いと思います。「美しさ」には色々な解釈があり、人それぞれ目指すものが異なります。しかし、例えば自分好みのバイクを自作するのはものすごく大変なように、個々人のスキルの範囲内で自分のアイディアを現実に反映させるのは大変です。情報技術により、個々の考えを実際のものづくりに反映できるようになると素晴らしいと思います。
◆5年後にしてみたい研究は?
大きいものを作りたいです。例えば東大寺や牛久大仏を作るのはすごく大変だと思いますが、そういう巨大スケールのものを簡単に作れたらいいなと思います。
高校でも変えるような安い3Dプリンタで良いので、今まで3Dプリンタで作られてこなかったものを作ってみると良いと思います。例えばファブリケーションの分野では、3Dプリンタを改造してぬいぐるみやゼリーを作る研究が登場しています。
素材を変えなくても、これまでに3Dプリンタで作られておらず、3Dプリントしうるものはたくさんあります。布地のような柔らかいものを作ってみるのも良いと思います。ただし、今まで存在していないということが重要です。
Q1.18才に戻ってもう一度大学に入るならば、学ぶ学問は? 数学。特に微分幾何学。かたちを理解したい。 |
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Q2.日本以外の国で暮らすとしたらどこ? オーストラリア。英語で生活できるのは便利だし、資源がたくさんあるし、治安もいいからです。 |
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Q3.研究以外で、今一番楽しいこと、興味を持ってしていることは? バイクに乗って「端」に行くこと |