ヒューマンインタフェース・インタラクション

健康な食習慣

習慣をリデザインするIoT


中村優吾先生

九州大学 システム情報科学府 情報知能工学専攻

出会いの一冊

こんな研究で世界を変えよう!

習慣をリデザインするIoT

IPSJ-ONE2024

テーマや研究分野に出会ったきっかけ

中学3年の夏、何気なく参加した函館高専のオープンキャンパスをきっかけに、「これから情報の時代が来そうだし、なんか楽しそう!」という直感で高専進学を決意しました。それ以来、情報学を専攻し、現在に至ります。

学生時代からは締切に追われることが多く、Tim UrbanさんのTEDトーク「Inside the Mind of a Master Procrastinator」を見たとき、「自分の中で起きていたのはこれだ」と強く共感しました。この経験から、理性と本能の葛藤を克服するための情報技術に関心を持ち、IoTとナッジに関する研究を進めています。

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学生たちはどんなところに就職?

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◆主な職種

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情報技術で社会をどう変えたい?

情報技術の普及により、私たちの生活は飛躍的に便利になりましたが、その一方で、中毒性の高いジャンクなコンテンツ(食や情報など)へのアクセスが容易になり、人間の脳がこのような環境に十分適応できていない可能性があります。

もしかすると、皆さん自身も知らず知らずのうちに、お菓子やスマホに手を伸ばしていることがあるかもしれません。気づけば、お菓子を片手にSNSをスクロールする時間が増えていたり、勉強の合間にスマホゲームをつい開いてしまったりしていませんか?このような状況を考えると、情報技術が持つ負の側面にも目を向け、それに対処する必要があると感じています。

そのため、私たちの行動や思考を支え、より健全で持続可能な選択を促すパートナーとして情報技術が機能する社会の実現に向けて、真の意味で私たちをより良い方向へ導く情報技術とは何か?を模索しながら、今後も研究を続けていきたいと思います。

先生の研究に挑戦しよう!

中高生におすすめ

Inside the mind of a master procrastinator

Tim Urban(TED Talk )

先延ばしの心理がユーモアを交えながら解説されています。自分の行動パターンを見直すきっかけになるかもしれないので、締切を抱えているすべての高校生に見てほしい。

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スマホ脳

アンデシュ・ハンセン 訳:久山葉子(新潮新書)

スマートフォンが脳に与える影響について科学的な視点から解説されています。スマホの使い方を見直すきっかけになるかもしれないので、スマホを持ってるすべての高校生に読んでほしい。


自分の中に毒を持て

岡本太郎(青春文庫)

自己表現や独自の生き方の重要性が力強く説かれています。他人に左右されず、自分の道を切り開く勇気を持つきっかけになるかもしれないので、自分らしさを模索しているすべての高校生に一度は読んでほしい。

一問一答
Q1.学生時代に/最近、熱中したゲームは?

Pokémon GO。リリース初日、ポケモン×位置情報ゲームの圧倒的なワクワク感と、ゲームがこれほどまでに人々の行動を変容させるという驚きは、今でも忘れられません。

Q2.大学時代のアルバイトでユニークだったものは?

着ぐるみの中の人。見た目や装いが変わることで人々の反応や行動が大きく変わることを目の当たりにし、ヒューマン・インタフェースの重要性を実感した体験でした。

Q3.研究以外で、今一番楽しいこと、興味を持ってしていることは?

娘と遊ぶ時間。日々成長する娘とのインタラクションには、多くの学びがあります。


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