◆有機無機ハイブリッド◆

有機と無機の“いいとこどり”した新素材

有機無機ハイブリッドとは、有機物と無機物を分子レベル、ナノレベルで複合して作る新材料のこと。プラスチックに代表される有機材料は、軽くて柔軟性に優れる反面、耐熱性で劣る。一方ガラスやシリコンなどの無機材料は、耐熱性はあるが、重くて衝撃に弱いといった弱点がある。そこで両方の“いいとこ取り”をした新素材が有機無機ハイブリッドだ。主に【有機・ハイブリッド材料】分野で研究されている。

有機物と無機物を複合することで、これまでより高強度、難燃性のプラスチックや、絶縁材料、金属粒子を練り込んだ抗菌性プラスチック、薄くて光屈折率の高いレンズ、有機ELに用いる発光効率の高い素子、太陽電池に用いる太陽光の電力への変換効率の高い素子などが開発されている。