◆グリーンケミストリー◆

環境に負担をかけない化学製品づくり

グリーンケミストリーとは、環境に優しい化学のこと。身の回りにあふれている衣服・食器・洗剤・薬品など多くのものは化学合成によって作られており、これらをいかに少量の原料で、化学物質を排出せずに生産するかを追究する。環境共生化学ともいう。

学問分野としては、【環境材料・リサイクル】や【グリーン・環境化学】などが関係する。たとえば廃棄した際に土にもどる生分解性プラスチックを開発する、トウモロコシやサトウキビといった生物由来の原材料でバイオマスプラスチックを作る、これまでより少ない量の触媒で化学合成する方法を開発して捨てられる触媒を減らす、環境負荷の少ない溶媒を使う、使用済み薬剤を回収・精製してリサイクルする、有害な化学物質を分解して無害化するなど、さまざまな研究が行われている。