◆少年法の年齢引き下げ◆

非行少年の保護と更生が目的

少年法とは、少年の健全な育成を図るため、非行少年に対する扱いを定めた法律のこと。法に触れる行為をすれば大人が刑事処分を受けるのに対し、少年は保護更生のための処置を受ける。年齢によって、刑事責任を問われるか否かなどに違いがある。2022年の成人年齢の引き下げに伴い18・19歳の少年は「特定少年」となり、刑事処分相当とされる範囲が広がり、起訴された場合の実名報道が可能になった。

少年法は刑法と刑事訴訟法の特別法なので、【刑事法学】で研究される。更生と処罰、被害者の権利や被害者や遺族の処罰感情、厳罰化すれば少年の犯罪抑止につながるか否かなど少年法を巡っては論点が多く、法令の検討や判例、実例研究が続けられている。

【教育社会学】では、非行少年の更生や学校教育のあり方、非行の背景にある社会環境や家庭環境などの研究が行われている。【社会福祉学】では就労支援など再非行防止のための施策など、非行少年の支援につながるテーマを扱う。