先端の科学技術って

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

環境系

科学の方法

中谷宇吉郎

著者は物理学者。東大理学部時代の恩師が「天災は忘れたころにやってくる」という言葉で有名な物理学者の寺田寅彦。著者自身は世界初、人工雪の製作に成功する一方で、恩師と同様、科学を一般向けにわかりやすく伝える方法として随筆をよくしたことで知られる。この「科学の方法」も同様、科学的方法とは何か、科学ができることの限界について一般向けに書かれ、長く読み継がれている。福島原発事故でみんなが感じた科学の限界など、今の科学とは何かを考えるうえで一つの指針になるだろう。 (岩波新書)



機械系

失敗学のすすめ

畑村洋太郎

工学博士で、失敗学の提唱者である畑村先生の本。失敗を恐れたり隠したりせず、失敗をポジティブに活用することの大切さを学ぶことができる。人は失敗するもので、成長過程での「よい失敗」はつきもの。その失敗をどう次に活かすか。また、怠慢や不注意から来る「悪い失敗」はいかに減らすか。世界の歴史上の大きな失敗例も紹介。本書は工学の観点で、製造や設計に関わる失敗をテーマとしているが、個人や会社組織でも十分通用する。 (ブルーバックス)



誰が本当の発明者か 発明をめぐる栄光と挫折の物語

志村幸雄

蒸気機関車、電球、半導体など、産業技術の進歩に貢献した発明を巡る、技術者たちの先陣争いを描いた本。誰でも知っているつもりの発明に関する、意外なエピソードも多く述べられている。工学系が専門の学生はもちろん、それ以外の人が読んでもなかなか面白い内容を含んでいる。 (ブルーバックス)



機械系

イレイザー

サスペンスアクション映画。重要証人の安全を守るため、アーノルド・シュワルツェネッガー扮する主人公が政府情報局員として活躍する。兵器として登場するのが、ハイテク兵器「レールガン」。これは、電磁加速機を用いて音速の数倍に加速した玉を発射する兵器であるが、実は簡単な知識で製作できる(もちろん危険が伴うため、しっかりした指導者のもとで行うことが大前提)。未来の兵器としてSF映画やSF小説にたびたび登場している。 (アーノルド・シュワルツェネッガー:主演)



化学系

社会のなかに潜む毒物

Anthony T.Tu

タバコやハウスシックなど日常生活にも毒は潜んでいる。クスリだって使い方を誤れば中毒や死に至ることもある。海の中ではクラゲに要注意。本書を読めば、身の回りには危険な毒がいっぱいあると気づかされる。それから身を守る方法もわかる。 (東京化学同人)



情報系

やさしい統計入門

田栗正章、藤越康祝、柳井晴夫、ラオ.C.R

視聴率、テストの偏差値、選挙の出口調査など、身の回りにはデータ解析がたくさんある。本書は、データ解析の基本となる平均や分散、相関係数などの記述統計学から始まり、推定・検定といった統計的推測法までを、身近な話題を使ってわかりやすく解説している。さらに、大学で学ぶべきであろう多くの事項を紹介している。 (ブルーバックス)



化学系

有機化学美術館へようこそ 分子の世界の造形とドラマ

佐藤健太郎

著者が運営している有機化学美術館(http://www.org-chem.org/yuuki/yuuki.html)というウェブサイトを基に、面白く美しい有機分子とその性質について紹介。その構造の美しさにフォーカスしている。有機分子は、炭素の結合が4本であることを理由にとにかく多様性に富んだ構造をしている。化学者の間でも「美しい分子は高い機能を持つ」と考えている人も多く、本書を読めば、有機化学の一端を垣間見ることができるだろう。 (技術評論社)



材料系

ナノテクノロジー しくみとビジネスが3分でわかる本

佐藤銀平

原子が少数集まったナノ物質は、理論研究の対象で、実際に扱うことは難しい材料だったが、近年の微細加工や化学合成技術の進歩により、人工的にナノ物質を作ることができるようになり、急速に研究が進んでいる。同じ物質なのに、ナノサイズにするとこれまでにはなかった全く新しい物性が発現する。そんなワクワクする世界が紹介されている。 (技術評論社)



エネルギー・資源系

図解雑学 原子力

竹田敏一

原子力について、分かりやすく解説しているので、高校生でも十分に理解ができるだろう。内容は、原子の構造から原子核反応のしくみ、放射線・放射能、原子力発電のしくみなど、基礎知識から応用的な発展形まで、図解を中心に記述がされている。 (ナツメ社)



材料系

金属材料の最前線 近未来を拓くキー・テクノロジー

東北大学金属材料研究所:編

日々進化する金属材料の研究。新材料の開発は、人々の生活を激変させる力すら持っている。世界的に金属材料研究の先端を行く東北大学金属材料研究所により、新材料の開発に関する話がわかりやすくまとめられている。 (ブルーバックス)



複雑系 科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち

M.ミッチェル.ワールドロップ

多数のものが相互作用することにより現われる多様な現象(その性質や振る舞い)を「複雑系」という。従来の分析では説明するのが困難だった、物理、生物、経済などにおける現象を研究対象とする新しい科学。複雑系とは何かの解説もさることながら、複雑系の科学に挑んだ、革新的な科学者たちの姿を描いたドキュメンタリーも必見である。 (田中三彦、遠山峻征:訳/新潮文庫)



化学系

化学

長年にわたり化学を扱っている出版社「化学同人」が出している月刊誌。専門的な内容も含まれているが、基礎から最先端までの記事が集められている。研究者のインタビューや、発見・発明物語、研究秘話、企業の製品開発など豊富な記事で毎月新しい発見を提供してくれる。 (化学同人)



情報系

脳のなかの幽霊

V・S・ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー

著者は、アメリカの神経科医。切断した手や足がまだあると感じる「幻肢」など、様々な神経疾患の不思議な症例から、脳の働きについて解説する。とにかく不思議で面白いので、興味を持ってもらいたい。 (山下篤子:訳/角川文庫)



エネルギー・資源系

Newton2015年1月号 核融合への夢

月刊科学雑誌『Newton』の核融合特集。核融合発電の原理や特徴が大変わかりやすく、図解入りで示されている。核融合の基本から、最新の内容まで記述されている。バックナンバーを入手するか、図書館等にあれば、ぜひ見てほしい。 (ニュートンプレス)



材料系

構造、状態、磁性、資源からわかる 金属の科学

徳田昌則:総監修

金属の基礎はもちろんのこと、金属の変形と組織制御、構造材料と強度材料、エレクトロニクス材料、金属表面化学、いろいろな金属元素、身近な金属、金属の社会学などについて解説している。著者は各分野の専門家であり、分かりやすい文章と豊富なイラスト・図解で紹介している。 (岡本篤樹、片桐望、津田哲明:著/ナツメ社)



機械系

自分で作るハブダイナモ水力発電 (大人の週末工作)

中村昌広

流体工学は簡単に言うと「流れるもの」を扱う工学。対象とする範囲は多岐にわたる。例えば、再生可能エネルギーとして、風力、水力、地熱、海洋エネルギーが注目されているが、これらに流体工学から貢献できる。その1つ。水力発電をやってしまおう!というのが本書。電気回路の知識もほとんどない筆者が、基礎的な知識だけで小水力発電に挑戦した。他に、『200W水力発電装置を作ろう 身近な水の有効利用術』(石田正、パワー社)、『これからやりたい人の小型水力発電入門』(千矢博道、パワー社)も参考に。まずは興味を持ってもらえれば。 (総合科学出版)



機械系

ロボットのおへそ

稲邑哲也、瀬名秀明、池谷瑠絵

人間と仲の良いロボットを作るには、ロボットにはどんな進化が必要だろうか。本書はロボット研究の最先端を紹介する中で、どうすればロボットが人間らしくなれるかという課題を「おへそをつくる」という言葉で表現し、賢いロボット実現のヒントを教えてくれる。人型ロボットやロボット玩具を例示しながら、脳科学から進化論まで、幅広い関連知識が垣間見られる。広く人工知能の可能性を理解する上でも、とっておきの入門書と言える。 (丸善ライブラリー)



電気・電子系

画像技術の世界

菊池久和

映画、テレビ、スマホなど、私たちの日常に欠かせない画像や映像について、その進歩を支える画像処理の技術を、高校生向けに解説する。表示、印刷、撮像、圧縮の4テーマに分けて基本原理を省略せずに、しかし論理的にわかりやすく記述している。スマホやテレビの音声や音楽、映像は、加工、圧縮され、符号化され、変調されて電波として利用者に伝送される。画像技術と通信技術は強く結び付いており、ともに発展してきたのだ。今後、m2m (machine to machine), IoT (Internet of Things)などが進展し、2025年ごろには5G (5th Generation)移動体通信の時代を迎える。ますます、通信技術と画像技術は発展していく分野だ。 (ブックレット新潟大学66)



トコトンやさしい粉の本

山本英夫、伊ヶ崎文和、山田昌治

小麦粉、インスタントコーヒーなど身近な粉から始まって、多様な工業分野で活躍する「粉」を紹介。「未来は粉にある!」と、光触媒微粒子やカーボンナノチューブ、太陽電池や燃料電池など未来を創る「粉」もやさしく解説している。 (日刊工業新聞社)



情報系

データの見えざる手 ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則

矢野和男

現在盛んに研究がされている「人の行動分析」について述べている本。著者は日立製作所中央研究所の所長。そこで開発されたウェアラブルセンサを身に付けてもらい、そこから得た大量なデータを分析し、人間の行動や社会現象を考える。多くの具体的な事例が載っており、これからの研究を知ることができる。 (草思社)


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