生物のように柔らかくて強靭な次世代ロボットを創ろう
ビチビチ動く魚の力強さに「不思議」
私が小学生ぐらいの頃は、近くの池や川でよく釣りをしていました。釣れるのはブルーギルやフナでした。手の中でビチビチ動く魚を見て、柔らかい身体がどうしてこのような力強さを生み出せるのか、とても不思議に思っていました。
柔らかいロボット研究を志しスイスへ!
このことは大学で卒業研究に取り組み始めた頃に蘇ってきました。当時、ロボットというとサーボモータや金属・プラスチック製の硬い部品を連結してできたものが多く、水中を泳ぐ魚ロボットも同様でした。それを見て、生物のように継ぎ目のない連続的で柔らかい身体を持つことができれば、より性能の高いロボットができるのではと考えるようになりました。
これは研究的な考えというより直感に近いものでしたが、それが確信に変わったのは修士課程にいた時で、その頃ソフトロボティクスという分野が爆発的に広がり始めていました。ソフトロボティクスは、柔らかい材料によってロボットを構成しようとする分野です。そこで、この分野の研究をしたいと思いスイスの大学に入学したのが、本格的にソフトロボットの研究開発に携わるスタートラインとなりました。
材料からロボットを高機能化
その後、現在に至るまでソフトロボティクスの研究を続けていて、特に材料に新しい機能を与えて、それによってロボットを高機能化することをアプローチとしています。そうした機能には、物体を引き付けるとか、硬さが変わるとか、様々なものがあります。
また、その実現方法も多様です。そのため、研究対象は尽きることがなく、生物のように強靭な次世代のロボットの実現を目指して、ワクワクしながら研究に取り組んでいます。
◆ 新竹研究室HP
Q1.18才に戻ってもう一度大学に入るならば、学ぶ学問は? ロボット工学 |
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Q2.一番聴いている音楽アーティストは? 椎名林檎らによるロックバンド:東京事変の「閃光少女」 |
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Q3.学生時代に/最近、熱中したゲームは? 『電脳戦機バーチャロン』シリーズ |
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Q4.好きな言葉は? 青は藍より出でて藍より青し |