血中のマイクロRNAに着目した、がん早期診断法の開発
がんは、日本人の死因第一位
みなさんは胸やお腹に痛みなどを感じた際に、自分は何か重い病気を持っているのではないかと心配になることはないでしょうか。またご家族やお知り合いの方が病気になった話を聞いたりすると、その病気の原因や予防法について気になったことはないでしょうか。
がん(悪性新生物)は、日本人の死因ナンバーワンの病気であり、一生のうちにがんと診断される確率は男性で約60%、女性で約50%と言われています。私たちはこの現状を克服するために、がんにかかりやすい人の特徴を調べたり、早期に診断する方法を開発したいと考え、研究を行っています。
次世代のバイオマーカーとして注目
特に注目しているのはマイクロRNAと呼ばれる短い核酸です。
核酸は細胞核の中に存在し、DNAとRNAの2種類があります。DNAは非常に安定した構造を持っており、情報を長時間保存できることから、親から子へ遺伝情報を伝えるのに適しています。
一方、RNAは不安定な物質で、細胞の中で合成されて一時的に機能を果たした後にすぐに分解されることから、「いまその時、現場で何が起こっているのか」をリアルタイムに反映する情報を有しています。さらにRNAの中でもマイクロRNAは、細胞外に放出され血液などの体液から検出できることから、次世代のバイオマーカーとして注目されています。
DNA1文字書き換え、初期膵臓がん細胞を作成
私たちの研究室では、膵臓の正常細胞のDNAの特定の箇所を一文字書き換える(ゲノム編集)ことで、初期膵臓がん細胞を作成しました。DNAたった1文字の変化ですが、細胞内のRNA情報は大きく異なります。そこから放出されるマイクロRNA情報も変化します。
この現象を更に深堀りすることで、膵臓がん早期診断のためのバイオマーカー開発や、予防法の開発につなげたいと考えています。
「膵発がん時の血中マイクロRNA変動機構の包括的解明」
| Q1.一番聴いている音楽アーティストは? スガシカオ「アストライド」:いろいろとうまくいかないときの気持ちを代弁してくれる曲 |
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| Q2.感動した/印象に残っている映画は? 『コンタクト』(ロバート・ゼメキス監督):傑作SFであり、科学と宗教の危うい関係など示唆にも富む名作です |
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| Q3.大学時代のアルバイトでユニークだったものは? L'Arc〜en〜Cielの年越しライブの会場内スタッフ |
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| Q4.好きな言葉は? 為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の為さぬなりけり |

