工具の寿命を予測! 工具のすり減りを可視化するシステムの開発
高価な金属を削ったり、磨いたり
私たちの身のまわりにあるスマートフォンや車、電化製品などを作るためには、いろいろな部品が必要です。これらの部品は、高価な金属を削ったり、磨いたりして作られます。このとき使われるのが「切削工具(せっさくこうぐ)」という特別な道具です。
でも、この工具は、使っていると少しずつすり減っていき、やがて使えなくなってしまいます。えんぴつを使い続けると先が丸くなって書きにくくなるのと同じです。
ベテランの職人さんが判断してきたが
すり減ったまま使うと、部品の質が悪くなったり、工具が壊れたりして、大きなトラブルになることもあります。だから、今までは工場で働くベテランの職人さんが、音や見た目から「そろそろ交換だな」と判断していました。
でも、そんな職人さんたちは年々少なくなっていて、今後はその技をまねることが難しくなるかもしれません。
安全でムダのない工場運営につながる
そこでこの研究では、工具がどのようにすり減るのかをデータ解析やAIを使って見えるようにする技術を開発しています。たくさんのデータを集めて、それを地図のように整理して表示する「大局的情報構造の可視化」という方法を使っています。
これにより、工具の寿命を予測できる「未来を見るしくみ」が作れるのです。安全でムダのない工場運営ができ、地球環境にもやさしいものづくりに役立つ、とても面白くて大切な研究です。
「工具摩耗状態の大局的情報構造可視化技術を援用した工具寿命予測システムの開発」

