仕事の知識やノウハウ=「実践知」を共有し、効果的に仕事を学ぶ
会社の仕事はどうやって勉強するのか
中高生の皆さん、毎日勉強おつかれさまです。皆さん、勉強ってどうやって進めていますか。学校の勉強には教科書や参考書がありますが、いざ社会に出て仕事をするとなると、そのようなものはありません。学校では先生が毎日教えてくれますが、会社にはそんな人はいません。
じゃあ働いている人たちは、どうすれば仕事ができるようになるのでしょうか。僕の研究はそんな、誰もが気になる問題を扱っています。
仕事をうまく進めるためには「実践知」がある
その鍵は会社の中で他の人が知っている、仕事をうまく進める知識やノウハウ=「実践知」を学ぶことです。実践知は会社の人々が日々の経験の中で学び、持っているものです。
皆さん学校でがんばっている中で、「こうするともっと効率よく勉強を進めることができる」という知識やノウハウ、教えたり教えてもらったりしているんじゃないでしょうか。そういうアドバイスがあると、とても助かりますよね。仕事もそれと同じです。
実践知を共有する「仲良し」を作ろう
そしてそれをみんなで共有したり教え合ったりするには、そのためのグループ=「実践共同体」を作って学ぶと、とても効果的なのです。学校にはクラスや仲のいい友達がいて、それが実践共同体になっています。仕事でもそんな集まりがあれば、仕事のやり方を学んだり、悩みを解決したりすることがうまくできます。
世界を変えるには仕事(その前に勉強も)ができるようにならないといけません。僕の研究はそんな世界を変える基盤を作るものなのです。
「企業と地域をつなぐ「学びの共同体」構築の研究-介護施設の事例研究を中心に-」
◆学んだことはどう生きる?
経営学のゼミですので、進路は企業全般で、多様な業界に就職し活躍しています。「企業の中で学び、成長していける人材」を育成しており、卒業生は「仕事がうまくなるように」という観点で、自分なりに工夫し、成長し続けています。
関西学院大学商学部の特色は「ゼミにおける中身の濃い教育・研究活動」です。6つに分かれた専門コースに、それぞれの専門とキャラクターを持った教員がおり、そのもとで活発な教育・研究が行われています。学生はゼミにおいて、自分たち自身で協力して研究を進めていきます。その研究は社会においてもインパクトのあるものを生み出すとともに、その経験は単なる講義を超えた、かけがえのない仲間と思い出をもたらすものになっています。