環境学、気候学、歴史学から震災とその復興を考える
震災発生や病気の流行の背景
東日本大震災は私たちの社会に大きな衝撃を与えました。そしていま、新型コロナウィルスが、世界を揺るがしています。震災と疫病は、別のものと感じられるかもしれません。けれども、その背後には、共通した要因が潜んでいます。
人類の科学技術が進む中で、気候変動など自然環境に変化が現れ、また産業や社会のあり方、そして人びとの生き方も大きく変わってきました。震災にも疫病の流行にも、そうした変化が深く関わっているのです。
様々な学問分野と社会の構造変化を連動させる
ここで気をつけなくてはいけないのは、「変化」とは現在から未来のことばかりではありません。人類が誕生して以来、人間たちの生き方、社会、自然は常に変わってきました。「変化」とは「時間」なのです。
ですから、東日本大震災とその復興(さらには新型コロナウィルス問題)を考えるには、環境学、気候学、農林業に関する研究、歴史学などの成果と、社会の構造変動とを連動させて考えることがとても重要です。こうした学際的研究は、世界の持続可能性に関する関心の高まりを背景に、社会学以外の多くの分野で現在進められています。
自然−人間−文化の重層的関係を踏まえた社会のダイナミズムの解明により、災害からの復興に貢献するとともに、新たな社会学を開くことを目指しています。
目標9.「産業と技術革新の基盤をつくろう」に対して、産業史の視点から新しい可能性を探ることができると思います。目標11.「住み続けられるまちづくりを」に対しては、人々はどのように地域を創ってきたか、その核心を考えることができます。目標14.「海の豊かさを守ろう」に対しては、海の豊かさと、交通路としての重要性を考えることができます。また目標15.「陸の豊かさも守ろう」に対しては、海と陸の豊かさの相乗効果を考えます。
「東日本大震災からの復興と共同体--三陸沿岸の産業史を踏まえて」
メディアの変化が社会の変化とどのように関わっているかを考えています。ソーシャルメディア、文化(特にサブカルチャー)や広告などから、人々の無意識を探ります。
◆主な業職種
(1) マスコミの記者など
(2) 広告会社のクリエイター
(3) IT企業のSE
Q1.日本以外の国で暮らすとしたらどこ? フィンランド。人々が真面目で優しい。 |
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Q2.一番聴いている音楽アーティストは? Perfume。『TOKYO GIRL』がお気に入りです。 |
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Q3.感動した映画は?印象に残っている映画は? 『アフタースクール』 |
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Q4.大学時代のアルバイトでユニークだったものは? 社会調査。 |
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Q5.研究以外で楽しいことは? 町並みや、お寺、神社などを訪ねて歩く。 |