◆数理ファイナンス◆

金融商品の価値やリスクを数理モデルで解析

日々価格が変動する証券（株や債券）を売買する証券市場では、リスクを分散させるために１つの銘柄単位の売買のほか、複数の証券を組み合わせた金融商品や、「先の日付で予め価格を決めて証券を売買する権利をつけた取引」など特別な仕組みを設定した「金融派生商品」と呼ばれる商品など、さまざまな金融商品の取引が行われている。このとき、確率論など数学を活用して数理モデルを作り、金融商品の価値評価やリスク評価、最適な投資方法を解析するのが数理ファイナンスだ。

学問分野としては、数学を使って自然界や社会の問題を解決する手法を開発する【数理情報学】や、数学の中の【数学基礎・応用数学】で研究されている。また、数理ファイナンスのモデルをもとに実際の投資に活用することを「金融工学」といい、経済学の中の【金融・ファイナンス】で研究されている。