◆免疫療法◆

体の免疫機能を利用したがんの治療法

免疫療法とは、体内に異物が入ってくるとそれを排除する免疫機能を利用して、がん細胞を攻撃する治療方法のこと。

免疫を担当する細胞のうち、がん細胞を攻撃するものに白血球の一種の「T細胞」がある。しかしがん細胞も、T細胞に「異物を攻撃するな」というシグナルを送る。そこで、薬によってこのシグナルを阻害したり、T細胞を体外に取り出してがん細胞を見分ける遺伝子を組み込みがん細胞に対する攻撃力を高めて体内に戻す療法が確立されている。他の研究段階の免疫療法もある。

学問分野としては、【腫瘍治療学】【免疫学】で、T細胞や免疫機能をより詳細に解明する研究、より効果の高い免疫療法の研究、がんの手術や放射線療法、化学療法と組み合わせた免疫療法の使い方の研究などが行われている。