ドキュメンタリー「ロバート・ライシュ〜資本主義の救済〜(英語タイトル:SAVING CAPITALISM)」
ロバート・ライシュ
これは配信サービスのドキュメンタリーですが、原作は『最後の資本主義(英語タイトル:SAVING CAPITALISM)』になります。こちらもお勧めです。
さて、このドキュメンタリーは、クリントン政権期に労働省長官であったロバート・ライシュ氏が現在のアメリカ経済社会の矛盾について、政治家時代の当事者視点と、現在の研究者・社会活動家として全米各地の様々な経済苦境にある人たちに会って話し合いながら説明していきます。このアメリカで起きている経済社会の問題は、現在の日本にも通じるところがあります。
社会問題の解決には、政治の力が必要です。しかし、その政治がなぜ機能しないのか?また、その政治を動かすには何が必要なのだろうか?大学で学ぶ意味は何か?そういったことを考えさせてくれるドキュメンタリーです。
※画像は、原作『最後の資本主義』
気候変動で米生産に異変が!水田農業の発展の方策を考える
気候変動は水田農家の経営にどんな課題をもたらしているのか
私は様々な農家や企業による農業経営の研究を行ってきました。その研究のテーマの一つとして、我が国における水田農業はどのような農業者(農家・法人など)が生産を担うようになるのかについて研究を行ってきました。
この水田農業経営研究の取材において、100haを超えるような大規模な農業者から、気候変動により生産物の単収・品質に影響が及びつつあることをよく聞くようになりました。例えば、岡山県の主力米である「酒造好適米」では粒の小型化といった品質劣化が発生しています。
社会科学×自然科学×農業者のコラボによる課題解決の必要性
私は、社会科学の研究者であるため、気候変動が水田農業者の経営における経営成績(収支・財務)に与える影響は評価できるのですが、栽培上の課題やその対処方法には対応ができません。そして、調査先である農業者は、調査対象として経営データを提供してもらうだけではなく、地域農業を共に発展させる仲間であるとも私は考えています。
そこで、気候変動の水田農業を、農業経営といった社会科学的な側面だけではなく、自然科学の研究者にも参加してもらって評価し、農業者も含めて解決のための方策を探求しようと考えました。
将来の水田農業を支える技術とは、経営とは
皆さんもご存じのように、昨今のニュースで米に関する話題が途切れない状況です。この「令和の米騒動」は広く国民に対して、現在から将来に至る米の供給に対して不安を抱かせるものでした。
一方で、気候変動下において、水田農業者はどのように新技術を開発・導入すればよいのか?技術の経営面での評価はどう行うのか?そして将来の水田農業を支える経営とはどのような経営なのか?といった問いがあります。これらに対して、社会科学×自然科学×農業者の三者で課題解決のサイクルを回していき、地域の水田農業の発展の一助となることを目指しています。
現在の研究分野を選んだのはまったくの偶然でした。史学に進みたかったのですが政策分野の大学に進学し、その大学の講義において現在の研究分野に触れることになります。講義の中で、我が国の農業経営・農業構造の研究において、歴史経緯・地理条件・政策・外部経済…こういった複合的な観点から調査・分析を積み上げていくことに興味を持ち、現在の専門分野に至りました。高校時代に抱いていた大学での学問のイメージと実際に学ぶことのギャップ、そして大学での「学びの面白さ」を示すものかもしれません。
「気候変動下の大規模水田作経営の農業技術×農業経営研究による課題解決モデルの研究」
◆主な業種
(1) 官庁、自治体、公的法人、国際機関等
(2) 農業、林業、水産業
(3) コンサルタント・学術系研究所
◆主な職種
(1) 事業推進・企画、経営企画
(2) 営業、営業企画、事業統括
(3) コンサルタント(ビジネス系等)
◆学んだことはどう生きる?
私の研究室の出身者は、農学における社会科学分野(農業経済・政策・農業経営)の学びを活かして、官公庁・地方自治体といった公的部門、シンクタンクなどの調査・研究分野、農業協同組合といった農林水産業といった方面で活躍している学生がいます。
農林水産省では、まさしく現在の問題である「米」に関する部署や農地に関する問題などで活躍しています。また、シンクタンクでは、統計に関する分析や地方自治体等の政策立案に関する業務をしています。農業協同組合では、県段階・全国段階の農業協同組合で、農産物流通・資材調達といった業務で活躍しています。
岡山大学農学部は1学部1学科制であり、農学に関することなら横断的な勉強ができる点が特徴となっています。農業経済・経営の社会科学分野でも、自然科学分野の講義を選択することが可能であり、今後、法学・経済学等の他学部との連携による講義も行われます。横断的に学ぶことができ、一方で進級にするにしたがって自分の学びたい専門分野で深い学びを得ることができる。これが、岡山大学農学部の特徴です。また、大学院では日本人だけではなく、海外から広く留学生が進学しています。こういった多国籍の仲間と学べるのも特色です。
地域の水田の用水はどこからきているでしょうか?また、その用水はいつ整備され、どのように管理されているでしょうか?
農業用水は毎年整備が必要であり、また用水の量等は地域の合意形成で水量のコントロールを行っています。このような農業用水の管理・運用は、一見当たり前のようですが、水田農業(地域によっては畑作も)において欠かせない存在です。あなたの家でもお父さんやお祖父さんが用水の管理作業に参加しているかもしれません。農業生産の基盤とは何かを理解する上で非常に有用な知見です。是非、その歴史も含めて調べてください。
| Q1.18才に戻ってもう一度大学に入るならば、学ぶ学問は? 文学部史学科…歴史が好きなので(本当は一番進みたかった)。ただ、研究者として数学・英語をもっと学ぶべきだったと思っています(反省点ですね)。 |
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| Q2.一番聴いている音楽アーティストは? サカナクション「怪獣」 |
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| Q3.感動した/印象に残っている映画は? マネーショート、ジャッカルの日、ソウルの春、ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-、ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 |
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| Q4.大学時代の部活・サークルは? 歴史研究会 |
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| Q5.研究以外で、今一番楽しいこと、興味を持ってしていることは? 子育て。これほど大変で、かつ楽しいことは無いですね…(本当?) |

