投資家心理が株価変動に与える影響を分析
株価の変動は感情を揺さぶる
今日、日本企業の株価は上がったのでしょうか、それとも下がったのでしょうか。株価の動きは多くの人の関心を集めるため、ニュース番組では毎日のように報道されています。
株価は、ときに急落して人々を悲観的にさせ、ときに急騰して人々を楽観的にさせます。揺さぶられた感情のままに、人々は「もっと下がるに違いない」と根拠なく考えて狼狽売り(ろうばいうり)をしたり、「もっと上がるはずだ」と思い込んで熱狂買いに走ったりします。こうして株価の変動は感情を呼び起こし、その感情が再び株価の変動を増幅しているように見えます。
従来の理論は「かしこい投資家」を想定してきた
しかし、従来のファイナンス理論は「感情は株価に影響を与えない」と説明してきました。市場には将来を冷静に判断できる「かしこい投資家」がいると想定されており、そのような投資家は、感情的な売りで値下がりしすぎた株を「割安だ」と考えて買い、逆に感情的な買いで値上がりしすぎた株を「割高だ」と考えて売るはずです。その結果、感情が株価に与える影響は最終的に打ち消されるはずだと考えられてきました。
では本当に、感情は株価に影響を与えないのでしょうか。私の研究では、この疑問に答えるために、実験室に仮想的な株式市場をつくり、参加者に取引してもらいます。そして、参加者の感情を意図的に悲観的にしたり楽観的にしたりして、それが株価に影響を及ぼすのかを検証しようとしています。
大学入学後、標準的な経済学を学ぶ中で、現実の人間と経済学が想定する合理的な人間モデルとの乖離に違和感を覚えました。その違和感を解消できる学問を探していたとき、後にノーベル経済学賞を受賞するリチャード・セイラーの著書『市場と感情の経済学:勝者の呪いはなぜ起こるのか』に出会い、行動ファイナンスを専攻しようと思いました。
「投資家心理が株価変動に与える影響の分析:実験室実験によるアプローチ」
◆主な業種
(1) 金融・保険・証券・ファイナンシャル
(2) 小・中学校、高等学校、専修学校・各種学校等
(3) 官庁、自治体、公的法人、国際機関等
◆主な職種
(1) 経理・会計・財務、金融・ファイナンス、その他会計・税務・金融系専門職
(2) 中学校・高校教員など
(3) 一般・営業事務

