どんな優れた商品でも、お客さんに見つけてもらえなければ、その商品は売れませんし、その商品の価値を認めてもらえません。私は新商品をお客に見つけてもらえるように、企業はどんな方法を用いるべきなのかを研究しています。
その一例が、アウトドアナイフの実証研究です。海外専門誌やお客さんは日本のアウトドアナイフの技術をどう見ているのか、掲載された批評から分析し、その評価を岐阜県関市など国内製造業者へフィードバックします。それにより、生産者が自身の行動を変えるのか、それは魅力ある商品づくりに影響を与えるのか検証しています。
教育・訓練が充実している企業ほど、業績や評価も上昇
勉強は高校や大学で終わりではなく、企業に入ってからも続きます。私は企業の中の営業部門の教育・訓練が企業の業績に及ぼす効果についても、研究しています。
特に薬を作る会社にMR(医療情報担当者)という職業があります。MRは「MR認定試験」という試験に合格することで、専門職であることを認定されます。MRがこの資格を取得しプロ化すると、勤務する製薬会社の社会的な評価はどのように上昇するのか、実証研究を行いました。
その結果、MRがプロ化すると企業評価が高まること、また、利益率の高い製薬会社ほど、より多くのMRを雇用し、社内での教育制度も充実していることが判明しました。
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「19.経営システム・ビジネス」の「78.経営学(組織・戦略、ベンチャー論)」
一般的な傾向は?
●主な業種は→製造業、IT業界
●主な職種は→マーケティング、企画、営業
分野はどう活かされる?
新製品開発に役立てることができると思います。
学生ベンチャーを育成し、学生ビジネスコンテストに学生が挑戦しています。
自分自身の長所を理解し、その長所を相手にどのように理解してもらえるかを考えましょう。このように理解することができれば、新製品開発とマーケティング戦略を結びつけることができる、企業のキーパーソンの第一歩になります。
【テーマ例】
新商品の名前のつけ方を自分なりに考えてみましょう。